沢木耕太郎『深夜特急1 香港・マカオ』
後藤明『世界神話学入門』
今和次郎『考現学入門』
西山夘三を取り上げた展示会に行き、そこで「考現学」というものがあることを知った。もともと、そういった分野(異常なまでの蒐集や記録)に興味があったので、一気にその分野に興味を持った。
私も学生の頃、講義名の略し方の採集などを行ったことがあるのだが、できることなら、学生の頃に考現学というものに出会っておきたかった。出会えていれば、もっと広範囲にわたった調査をするモチベーションになったのではないかなと思う。ある大学のある時期の学生の生活を広く記録することは、その集団にとっては価値あることなのではないか。
学生の頃であれば、上記のように採集テーマに困ることもなかっただろうし、成果を発表する場にも困らなかっただろうと思う。社会人になって思うのは、何を採集してどこで発表すればいいんだろう(世間的に、どういった調査まではOKで、どういった発表ならOKなのか)…ということばかりである。物事を始めるのに遅いことはないとはいうが。
大野晋『日本語の文法を考える』
古いものや古いことに興味がある。歴史上の出来事に興味があるというよりは、ものごとのはじまりや変遷、それについて記録されたものに興味がある。
少し前に、小田勝『古代日本語文法』(ちくま学芸文庫、2020年)を買っていた。購入のきっかけは、この本を紹介したブログ(LINK)で、高校生の頃に暗記した文法にもまだよく分かっていないことがあるのか、と興味を持ったことだ。本が届いてから、そういえばもともと古文はそれほど得意ではなかったな、と思い出し、この本にはなかなか手が伸びていなかった。(それでも、ハ行転呼など冒頭から興味深い内容で、いつかは読みたいとは思っているが…)
そこで、古文がダメなら現代文だ、ということで、大野晋『日本語の文法を考える』(岩波新書、1978年)を買った。レビューなどを見ると、古代の日本語からの変遷なども知ることが出来るようで、期待している。
ブログを始めたきっかけ
小学生の頃の担任に、本を買うことが趣味で、読むことは趣味ではないという人がいた。当時は冗談で言っているんだろうと思っていたが、自分も知らない間にその道に足を踏み入れてしまっていた。
本を買うのも好きだし、本屋をうろうろするのも好きである。学生の頃は、毎日のように生協の書籍コーナーに足を運び、買うわけでもない専門書を眺めて楽しんでいた。
社会人になってからも、月に何度かは大型書店に行った。学生のころと違って、お金にも少し余裕ができたので、欲しい本は買うようにした。次第に、買うペースが読むペースを上回るようになり、部屋には積読の山ができるようになった。
大型連休のたびに、「今回こそ本を読もう」と意気込むのだが、上手くいったためしがない。読書メーターなどにも登録しているが、なかなか本を読む時間も取れない。それならばと、その本をなぜ手に取ったのか、何がその本を買わせたのか、その時の熱意を記録しようと思い、このブログを開設した。